AI-Wiring System(ステンレス)
AI-ワイヤリングシステムは、柔軟で高い引っ張り強度を持つケーブルとスリーブボックスを一体化することで優れた固定性を得ることができ、幅広い適応性を持つ骨端部固定システムです。ステンレススチール製は膝蓋骨骨折、肘頭骨折、足関節内果骨折等の骨端部骨折の固定に使用されています。
特長
ケーブルとスリーブボックスを圧着することで得られる優れた固定性
- マルチフィラメント構造を持つケーブルの高い引っ張り強度による強固な固定性、高い柔軟性による術中の優れた操作性を特徴とし、スリーブボックスを圧着することで優れた固定性を得ることができます。
- 従来のtension band wiring術後に散見される鋼線のback-outや、折損によるトラブルの回避に貢献します。
軟部組織の刺激の低減に貢献するロープロファイルインプラント形状
- ロープロファイルのスリーブボックスやスリーブ面と同じレベルで折り取ることができる把持部は軟部組織への刺激の低減に貢献します。
簡便で確実な操作性をもたらす専用インスツルメント
- 専用のインスツルメントはオペレーションの簡便化、確実な操作に貢献します。
AI-ピン ミニ/シングル
適応
膝蓋骨骨折・肘頭骨折・足関節内果骨折の固定、尺骨茎状突起骨折の固定
・面で抑えることができるロープロファイルスリーブボックスを持つ「AI-ピン ミニ」
・骨、軟部に打ち込めるようヘッドホールをテーパー形状にした「AI-ピン シングル」
「できるだけ小さく、突出を少なく」にこだわった2つのコンセプトのピンを術中選択できます。
AI-ピン シングル1.0
適応
尺骨茎状突起骨折の固定
AI-ピンのバリエーションの中でも最も細いAI-ピンシングル1.0mmは、主に尺骨茎状突起骨折の固定に使用されています。
ケースレポート
■膝蓋骨骨折/ひまわり法
『注意すべき骨折型Lateral Rimの見えない危険』圓尾 明弘先生
『膝蓋骨下極骨折の落とし穴 象の鼻を防ぐ』圓尾 明弘先生
『膝蓋骨粉砕骨折に対しひまわり法をおこない、早期よりROM訓練が可能であった1例』屋良 貴宏先生
■膝蓋骨骨折/ツーク
『Kirschner鋼線を用いたテンションバンド固定法に伴うトラブルを克服したAI-Wiring System』内野 正隆先生
『AI-Wiring Systemの使用経験』森 公一先生
『膝蓋骨骨折に対するAI-wiring systemを用いた Minimum Invasive Tension Band Wiring(MIT)法』鬼塚 俊宏先生
■肘頭骨折
『AI-Wiring Systemによりsalvageできた肘頭骨折手術治療後の 骨片再転位症例』峰原 宏昌先生
『AI-Wiring System 0 single Pinの肘頭骨折における優位性と注意点』石田 智裕先生
『AI-Wiring Systemの肘頭骨折における有用性』髙橋 洋平先生 安部 幸雄先生
■足関節内果骨折
『足関節内果骨折に強固な固定で早期歩行訓練を』田島 康介先生
『Kirschner鋼線を用いたテンションバンド固定法に伴うトラブルを克服したAI-Wiring System』内野 正隆先生