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筋損傷したサッカー選手の競技復帰までの期間の比較

 拡散型圧力波トリートメントを含むマルチモーダルアプローチ

   

研究の背景

本研究の目的はマルチモーダルアプローチで治療を受けたサッカー選手の急性筋肉損傷後の回復にかかる時間を評価、および比較です。これまでの文献から拡散型圧力波は筋骨格系障害の改善に有効であると報告されています。そこでミュンヘン大学の研究者は拡散型圧力波をマルチモーダルアプローチに組み入れた場合、レイオフ(休養)期間の短縮や再受傷率の低下について調査を行いました。

“レイオフ(休養)期間54%減少。選手は2日~最長でも14日で競技復帰”

 

 

 

拡散型圧力波を含まない標準的なトリートメントと比較すると、拡散型圧力波を取り入れたトリートメントの再受傷率は低くなりました。患者のVASスケールはトリートメント期間を通じて継続的に減少しています。

ミュンヘン大学クリストフ・シュミッツ教授のuniversity blogには“体外衝撃波・拡散型圧力波をマルチモーダルアプローチセラピーに組み込むことは、あらゆる筋損傷を負ったアスリートに対して安全で、効果的で利益がある。タイプ1a(筋緊張/高張性)および2b(肉離れ)後のレイオフ期間の中央値及び平均値は、文献で報告されている同等の症例よりも50%短かった。拡散型圧力波は再受傷の予防に影響を与える可能性がある。”と語っています。

 

 

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【引用】

Morgan JPM, Hamm M, Schmitz C, Brem MH.

Return to play after treating acute muscle injuries in elite football players with radial extracorporeal shock wave therapy. J Orthop Surg Res. 2021 Dec 7;16(1):708. doi: 10.1186/s13018-021-02853-0. PMID: 34876172; PMCID: PMC8650394.

Full abstract: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34876172/

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