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ユーザーインタビュー はしもと整形外科リハビリテーションクリニック

患者さんに対して、注射の一歩手前で

僕らが治療の手段の選択肢を一つ持てたこと

   

はしもと整形外科リハビリクリニック(兵庫県西宮市、https://hashimoto-ortho-clinic.com/)は、股関節の痛みやスポーツ障害、その他、慢性的な体の痛みに悩まれている方に寄り添い、痛みのない生活を送ることによって生活の質(QOL: クオリティオブライフ)の向上を目指した治療を行っております。


今回は、院長の橋本先生と理学療法士の中先生にお話を伺いました。

開業されるにあたり、医療圏の地域性も含め、数ある物理療法の中で拡散型圧力波の導入を選択された理由と、EMS SWISS DOLORCLASTを導入した理由を教えてください

橋本先生:兵庫県の中でも西宮市は平均年齢が若く、開業したエリアは特に若年層が多いエリアになります。そのため、漫然と電気治療や低周波治療をするクリニックではなく、理学療法などを通して患者さんの身体全体をマネジメントする、あるいは、スポーツ選手であればフィールドへしっかり戻すところまで関わろうという気持ちを込めて開業しました。
この拡散型圧力波は、漫然と治療をするというよりも、きちんと治しにかかるというか、コンディションをよくしてフィールドに戻すためにメリットが多いのではないかと考え、導入を決めました。EMS SWISS DOLORCLAST(以下、smart20)に決めた理由は、全てを比べたわけではないですが、何社かデモで見せていただいた中で、しっかりパワーが伝わると実感したところです。やるからにはしっかりとした治療効果が見込めるものでないといけない。理学療法士さんたちにも当ててもらう中で、smart20 の方が治療効果が見込めるのではないかと実感し選択しました。ブランド名としてはあまり聞いたことがなかったのですが、ヨーロッパでしっかりとした(納入、エビデンス)実績があるので安心して導入を決めました。


中先生:開業当時、ほとんど物理療法治療器を入れていなかったのですが、患者さんが増えていく中で次の段階としてどういう物理療法機器を入れようかと院長と話をした際に、患者さんの痛みを取っていくような器械を導入しようとなりました。デモ中に足底腱膜炎で来院された方に使ったときの実際の使い易さや、設定値自体は他の機種と同じバール(Bar)ですが、患者さんの感じ方、実際に自分たちで当ててみた結果、1 番患者さんに満足していただけるのではないかと思い、選択しました。

他の物理療法機器はどのような物があり、拡散型圧力波の使い分けはどのようにしていますか?

中先生:ポケットタイプの低周波治療器と超音波治療器、それに付属している高周波治療器、ホットパック、そして牽引装置などがあります。超音波は熱を発生させる機械なので、脂肪組織など熱を発生させたい部位には超音波を選択しています。
例えば、筋腱の拘縮の場合は、拡散型圧力波のほうが短い時間で治療ができるので、拡散型圧力波を使用しています。セミナーへ参加したり、使いながら拡散型圧力波(仕組みや効果など)がわかってくると、物理療法において生理学的な変化を起こせそうな器械はこれまでなかなかなかったので、そういったところも筋腱の疾患に有効だと感じたことが、筋腱の拘縮に拡散型圧力波を使う理由でもあります。

どのような主訴の患者さんが多いですか?

橋本先生:他の整形外科クリニックと大差ないと思います。首の痛みから腰、膝の痛み、股関節の痛みなどいろいろ多岐にわたります。ただ、拡散型圧力波を導入している面も多分に影響していると思いますが、肘の痛みや足の裏の痛みというところを事前に調べられて来院する方が比較的多いと感じています。

拡散型圧力波は痛みを伴いますが、使用される際に患者さんとのコミュニケーションで気を付けていることはありますか?

中先生:拡散型圧力波を目的に来院されている方は、拡散型圧力波治療に入りやすいです。そうではない患者さんに対しては、まずリハビリテーションでストレッチなどの徒手的な療法でアプローチしていきながら、「こういう治療の選択肢もうちにはありますよ。」と説明をしておけば、痛みが改善しなかった時にスムーズに治療へ入りやすいかなと思います。あと、“ 痛みを伴うような治療です” と必ず予め説明するようにしています。


橋本先生:拡散型圧力波治療1回目や2回目の外来時に患者さんにフィードバックをもらうようにしています。「痛かったですか?」と聞いた時に、「少し痛かったですけど、なんかいい感じがします。」とおっしゃる患者さんは拡散型圧力波治療を続けられるかなと思いますし、実際そのような患者さんは治療効果が高かった印象があります。逆に「痛くて耐えられなかった。」とおっしゃる患者さんに対しては、あまり拡散型圧力波治療を推さずに別のデバイスを使った治療法を提案しています。

拡散型圧力波を使うメリットは何だと思いますか?

橋本先生:やはり、今までなかなか症状の改善が得られなかった患者さんが、注射の一歩手前の段階で拡散型圧力波治療を受けて痛みが改善するところが、一つの大きなメリットだと思います。スポーツをしている子どもたちやアスリートも少なからず来院されますが、その方たちもスムーズにフィールドへ戻ることができていると思います。
クリニックとしては、なかなか良くならない患者さんに対して、私たちが治療の選択肢を一つ持てたことです。もちろん全員がそれで良くなるわけではないですが、” ここまでやってダメなら、次のステップへ行きましょう” という話がしやすくなったところはあります。


中先生:理学療法士はアプローチがセラピストによって違っていたりすることもあるのですが、物理療法器、拡散型圧力波ではアプローチを均一化できるので治療効果がある程度均一化できます。セラピストの経験年数に関係なく、介入がしやすくなる器械だと実感しています。

印象深い使用例はありましたか?

橋本先生:私にとっての印象深かった経験は、疲労骨折の患者さんです。中足骨の疲労骨折でなかなか骨の癒合が悪かったので、拡散型圧力波の治療を開始したところ、痛みが非常に早く引いたのと、骨癒合に関してもレントゲンでしっかり確認できたことです。疲労骨折や骨挫傷への使用は以前から言われてはおりましたが、その効果の高さを改めて実感したことが印象に残っています。


中先生:まず拘縮の症例です。クリニックでの限られた短い時間で施術ができるのはありがたいです。あとは肉離れです。
肉離れに関しては、今までより早くフィールドに戻れているかな、という実感はあります。肉離れの場合、受傷したてで来院されてまだ跛行がある状態の患者さんにも当てていきます。もちろん出力は、まずは抑えて照射します。

拡散型圧力波 EMS SWISS DOLORCLASTの今後の使用展望についてお聞かせください。

橋本先生:肉離れとか筋挫傷です。そういう症例に対しては早期から介入できる器械だと思います。リカバリーも早いですし、痛みの改善が早い器械だと思いますので積極的に使いたいと思っています。


中先生:難治性の疼痛であったり、理学療法や運動療法でなかなか改善しないような症例に対して治療の選択肢になっていくと思うので、その疾患がというよりは、そのような患者さんに対して使用してきたいです。

お話を伺った方

右:院長 橋本 慎吾先生
ご経歴
2002 年 神戸大学医学部医学科卒業
2002 年 神戸大学附属病院、関連病院等に勤務
2006 年 神戸大学大学院学位取得 医学博士
2009 年 米国ワシントン大学( セントルイス) 整形外科留学、股関節外科治療や軟骨研究に従事
2011 年 神戸大学附属病院整形外科・リハビリテーション機能回復学特命助教
2021 年 はしもと整形外科リハビリクリニック開業


左:理学療法士 中 雄太 先生

ご経歴
2011 年 藍野大学医療保険学部理学療法学科 卒業
2011 年 神戸海星病院に入職
2021 年 クリニック開院時、はしもと整形外科リハビリクリニックに入職

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